全体像をつかむ
自己決定理論
自分で選べること、できるという手応え、誰かとのつながりが満たされると、人は自分から続ける。
多くの研究が支持複数の研究やメタ分析で、同じ向きの結果が出ています。
たとえば
言われてやる掃除は面倒だが、自分で決めた模様替えは時間を忘れて続く。
なぜ効くか
自律性・有能感・関係性の3つの欲求が満たされる活動は、外からの報酬がなくても続く(内発的動機づけ)。ゲームが楽しい理由も、選べる自由、上達の手応え、仲間の存在で説明されている。
Webでの使い方
選択肢を押し付けずに選ばせる(自律性)。小さな成功をすぐ返す(有能感)。利用者の声や仲間の存在を見せる(関係性)。この3つで、申し込み後も使い続ける理由を作る。
逆効果になる条件
取得が必須のバッジやノルマは、自律性を下げる。管理されていると感じた時点で、自分から続ける動機は弱まる。
根拠
自律性・有能感・関係性の3つの欲求が、内発的動機づけと心身の健康を支えるとまとめた。
Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2000). Self-determination theory and the facilitation of intrinsic motivation, social development, and well-being. American Psychologist, 55(1), 68-78. 資料を開く
ゲームで自律性と有能感を感じた人ほど、楽しさと続けたい気持ちが高かった。
Ryan, R. M., Rigby, C. S., & Przybylski, A. (2006). The motivational pull of video games: A self-determination theory approach. Motivation and Emotion, 30, 344-360. 資料を開く
古典とつなぐ
つながりは当サイトの編集上の見立てで、研究の結果ではありません。原文の意味は古典のページで確かめてください。
知之者不如好之者,好之者不如樂之者。知っている人は好きな人に及ばず、好きな人は楽しむ人に及ばない、という一節。本人が楽しんで取り組む状態を最上に置く点が、内発的動機づけと重なる。
論語 雍也篇:役割に合う育成 →