全体像をつかむ

Fogg行動モデル(B=MAP)

行動は、動機・能力・きっかけの3つが同じ瞬間にそろったときに起きる。

実務の枠組み設計を考えるための整理です。効果を直接確かめた研究は限られます。

たとえば

セール中でも、レジの列が長ければ買うのをやめる。買いたい気持ちがあっても、行動の負担が大きすぎると行動は起きない。

なぜ効くか

動機が強いほど、難しい行動でも起きやすい。行動が簡単なほど、弱い動機でも起きる。この組み合わせが「行動の線」を越えたところへきっかけが届くと、行動が起きる。線の下では、いくら促しても行動は起きない。

Webでの使い方

CVRが低いときは、動機を上げる前に「行動の負担」と「きっかけの位置」を点検する。入力項目を減らすこと、CTAを判断の直後に置くことは、動機を変えずに行動を起こしやすくする。

逆効果になる条件

動機が線の下にある人へ通知や割引を重ねても、うるさく感じさせるだけになる。きっかけの回数を増やす前に、行動の負担を下げる。

根拠

  1. 行動を動機・能力・きっかけの3要素で説明した。2009年の論文では3つ目を「トリガー」と呼び、2019年の著書『Tiny Habits』で「プロンプト」に改めた。

    Fogg, B. J. (2009). A behavior model for persuasive design. Persuasive 2009, Article 40. 資料を開く

  2. B=MAPの図と、きっかけの3種類(動機を高める、行動を助ける、合図する)を公開している。

    Behavior Design Lab, Stanford University. Fogg Behavior Model. 資料を開く

古典とつなぐ

つながりは当サイトの編集上の見立てで、研究の結果ではありません。原文の意味は古典のページで確かめてください。

千里之行,始於足下。

千里の道も足元の一歩から始まる、という一節。動機を高めるより先に、最初の行動を小さくするという設計と重なる。

老子(道徳経) 第64章:始まりと仕上げ →

この理論を使うパターン

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