Slackのhuddleを録り、毎晩22時にAIへ渡す:Circlebackの設定6か所
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SaaSの導入・連携
AIに仕事の続きを渡すために、会議の原文、未完了の宿題、確認できない項目をどう残すか。導入判断と連携実装を掘り下げる。
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Slackで仕事が回っていて、Claude Codeから過去の議事録を引きたい。この使い方なら、いまはCirclebackを選ぶ。huddleを録れることと、録った内容をAPIから取り出せることが大きい。
議事録は、ツールの中に置いてあるだけだとだいたい開かれない。Slackに流れてくるか、AIが必要なときに引けるかして、やっと仕事の途中で読まれる。自分が欲しいのも、きれいな議事録一覧よりその状態だ。
録ったあとの運用は、tl;dvを使っていたころから決めている。毎晩22時に議事録をメモ用のリポジトリへ同期し、Claudeに要約させる。朝礼は自分の発言だけを個人メモにする。Circlebackには、その入口になる議事録と話者名付きの文字起こしをAPIで取り出せる仕組みがある。
ここではSlack通知、huddle、APIの順に、仕事の途中で議事録を使うための設定をまとめる。料金と製品仕様は2026年10月5日に公式資料で再確認した。製品横断の認識精度を測った比較記事ではない。
選ぶ条件は、録ったあとに仕事が続くか
この運用の条件は三つある。カレンダーにないhuddleでも相談が始まる。議事録とToDoはSlackで読む。Claude Codeから過去の決定を引いて作業を続けたい。この三つが重なる人に、Circlebackを勧めたい。
たとえば、定例で決めた変更を翌日のhuddleでひっくり返したら、定例の要約だけを読んだAIは古い方針で作業を進めてしまう。自分が残したいのは、会議の本数より、どの相談で何が変わったかをたどれる記録だ。
少数の会議を手で追えていて、あとからAIへ聞く必要もなければ、同期まで作る理由は弱い。30日より古い決定を継続して引くなら、Freeの履歴では足りない。その境目からProを考える。
カレンダーにない相談まで残る
定例会議だけ録れても、Slackで急に始まった相談が抜ける。仕様を少し変えよう、顧客への返事をどうしよう、といった話はカレンダーに入っていないことがある。
Circlebackは、参加設定をしたチャンネルのhuddleへ自動で入り、議事録、ToDo、文字起こしを残せる。録る対象がカレンダーだけに縛られないのが、自分の働き方には合う。
ただし、どのhuddleにも無条件で来るわけではない。Circlebackが参加しているチャンネルが対象で、参加者はCirclebackの同じワークスペースに入り、Slackと同じメールアドレスを使う必要がある。DMのhuddleは別で、始まってから手動で呼ぶ。huddleの公式手順
通知先と、あとから聞く場所がSlackにそろう
会議後にSlackへ議事録とToDoが来れば、ツールを開くことを思い出さなくていい。参加していない会議も、普段の仕事の流れで追える。
Automationsではタグ、会議名、参加者などで対象を分けられる。最初は議事録用のチャンネルへまとめて流し、量が分かってから営業、開発、顧客対応へ分ける。条件なしなら会議ごとに動く。Automationsの条件とアクション
顧客の状態まで通知に使うなら、AIに赤・黄・緑を判定させ、赤だけ別の通知先へ送る構成もある。公式ガイドには、顧客の状態をinsightにして、Redだけを通知する例が載っている。いきなり全部の会議を分類するより、確認できる件数から始める。顧客の状態をSlackへ送る設定例
あとから確認したいときは、Settings → Connected accountsでSlackを接続・更新し、Slackで @Circleback に質問する。スレッド内で聞くと、それまでのメッセージと画像も読んで、出典付きで返す機能がある。「このスレッドで決まった変更点は?」と、その場で聞ける。会議の検索だけに閉じていない。Slackのスレッド対応
15ドルは年払いの月額換算。月払いは18ドル
料金の入口は2026年8月31日のプラン改定で変わった。FreeにもAPI、MCP、CLIが含まれ、Proには履歴と連携機能が増える。プラン改定の発表
9月30日と10月5日に、料金ページのYearlyとMonthlyを切り替えて確認した。表示額は次のとおりで、両日とも同じだった。いずれもユーザー単位だ。
| プラン | 年払い時の月額換算 | 月払い | この使い方で効く違い |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 会議・録画の履歴は30日。APIも使える |
| Pro | 15ドル | 18ドル | 会議履歴は無制限。録画は1年。Notion、HubSpot、Webhookなどの連携 |
| Business | 25ドル | 29ドル | ワークスペースの既定・強制設定、管理者とメンバーの役割、録画は2年 |
過去の議事録までAIに引かせたいなら、30日の履歴では足りなくなる。自分はそこをProを選ぶ理由にする。会議履歴が無制限でも、録画の保存期間まで無制限になるわけではない。会社で設定をそろえて強制したい場合はBusinessの範囲になる。公式料金ページ
FreeのAPIは1秒3リクエスト、1分20リクエストまで。ProとBusinessは1秒20、1分300リクエストまでで、同じアカウントのAPIキー、MCP、CLIは枠を共有する。同期用のキーを増やしても枠は増えない。APIのレート制限
先に触る設定は6か所
① 議事録の言語:Settings → Preferences
日本語を選ぶと、英語の会議でも議事録、ToDo、insightは日本語で出る。文字起こしは話した言語のまま残る。要約を読む言語と、原文を確認する言語を分けられる。言語の設定
② 録る会議:Settings → Calendars
カレンダーを接続してから、Joining preferencesでInternal、External、Organized by someone elseを対象にし、Declined or pendingはオフにする。個人メールのアカウントでは、InternalはAll meetingsと表示される。カレンダーからの自動参加は、対応するオンライン会議のリンクがある会議が対象だ。これは、参加を承諾した社内外の会議を録る構成だ。辞退した会議や返事をしていない会議までbotを入れない。
botを入れたくない会議だけHomeで参加をオフにし、必要ならdesktop appで録る。個別の会議で、全体の参加設定を上書きできる。自動参加と個別の切り替え
③ Slack通知:Automations → New automation
まず条件なしで、Slackへ議事録とToDoを送るアクションを作る。送り先は、この対象の会議を読んでよい人が入っている議事録専用チャンネルにする。huddle録音の接続は、次の④で別に行う。
通知量に慣れたら、タグ、会議名、参加者で送り先を分ける。AIによる顧客の状態判定も、必要になってから加える。最初の目的は、会議が終わると議事録がSlackに来る状態を作ることだ。
④ huddle:Settings → General → Slack → Connect
Workspace側のGeneralを開き、SlackのURLを入れる。表示されたメールアドレスを、Slackの通常メンバーとして招待する。SSOを使うワークスペースでは、公式手順はmulti-channel guestとしての招待になっている。
privateチャンネルのhuddleも録るなら、そのチャンネルにもCirclebackを入れておく。③の通知用アプリをつないだだけで、この参加設定まで済むわけではない。
⑤ APIキー:Settings → API keys
作ったキーは一度しか表示されない。その場で、同期処理に必要な範囲で参照できる1Passwordなどのパスワードマネージャーへ保存する。キーを議事録用リポジトリやプロンプトへ貼る必要はない。
APIから取得できるのは、自分がアクセスできる議事録、ToDo、文字起こし、録画、人・会社の情報など。tl;dvのころはGoogleドライブ経由で拾っていたが、CirclebackではAPIを同期の入口にできる。
Claude Codeから会議について聞くだけなら、MCPが短い。公式手順は次のコマンドで接続を追加し、Claude Codeの /mcp でOAuth認証するものだ。これは接続例で、この原稿作成時に設定を実行したものではない。
claude mcp add --transport http circleback https://circleback.ai/api/mcpAPIキーの作成と取得範囲・Claude Code用MCPの公式手順
⑥ 引っ越し:Settings → Import
対応する前のツールをつなぐと、議事録、文字起こし、参加者、利用可能な録画を取り込める。チームで移るなら各自が自分の会議を入れる。公式発表では、以前の共有相手も引き継がれる。自分の移行元が対応しているかはImportで確認する。会議のインポート機能
録れない・流れないときに見る4点
最初につまずきやすいのは、音声認識より接続の入口だ。
- Slack通知とhuddle参加は別設定。通知だけ来てhuddleにbotが入らないなら④を確認する。
- privateチャンネルへの通知には、先にCirclebackアプリをチャンネルへ追加する。チャンネル詳細のIntegrations → Appsで確認できる。
- DMのhuddleには自動参加しない。huddleのメニューでInvite peopleを開き、Circlebackを呼ぶ。
- 参加者のSlackとCirclebackのメールをそろえ、Circlebackの同じワークスペースに参加しているかを見る。
通知用アプリの設定と、huddle用のメンバー招待を同じ「Slack連携」と呼ぶと、どこまで済んだか分かりにくくなる。通知の設定例とhuddleの設定を別々に確認する。
毎晩22時に同期するのは、翌朝の作業に使うため
議事録を録ったあとの使い方は、ツールを変えても大きく変えない。重要な仕事がある日は、出る会議を絞る。議事録とToDoがSlackに流れてくるので、あとから追いつく入口は残る。
夜は22時にメモ用のリポジトリへ同期し、Claudeに要約させる。目的はバックアップを増やすことだけではない。翌朝、作業を始める前に「先週の定例で決まったことと、まだ終わっていない宿題を出して」と聞くためだ。
社名の入った議事録を記事や一般向けのナレッジへ回すときは、先に一般化する。「A社との会議」は「クライアントとの会議」に変え、固有の事情も公開してよい粒度へ直す。名前だけを置換すれば公開できる、と扱わない。
朝礼の個人メモは、自分の話者名と一致する発言だけを機械的に抜く。AIに「たぶん自分が言った発言」を推測させると、他人の話が混ざる。元の話者ラベルが違えば一致抽出でも間違うので、同名や未識別の発言は原文を確認する。
Circlebackは話者名付きの文字起こしをAPIから返す。全文をAIへ渡す前に、自分の発言だけへ絞る入口を作れる。同期や抜き出しの設計を、毎回AIの推測に委ねずに済む。
同期を書くなら、一覧APIの次ページは Link ヘッダーの rel="next" をたどり、429では Retry-After の時間を待つ。一つ目のページだけ保存して「全部同期した」ことにしない。22時は自分の運用時刻で、Circlebackの標準スケジュールではない。この原稿では、その同期を新たに設定したり実会議データで再検証したりはしていない。
朝礼から自分の発言だけを抜くコードを動かす
「自分の発言を抜く」を、手元でも確かめられる形にした。10月1日に確認し、2026年10月5日に再確認した文字起こし取得APIは、GET /meeting/{meetingId}/transcript から発言の配列を返す。各発言の speaker、text、timestamp を使う。
抜き出す条件は row.speaker === speaker の完全一致だけ。大文字小文字、末尾の空白、Unicodeの表記差もそろえない。似た名前を自動でまとめると、別の人の発言を自分のメモへ入れるおそれがあるからだ。出力には本文をそのまま残し、会議ID・日付・会議へのリンクと、元の配列の位置 sourceIndex・時刻 timestamp を添える。位置は0から数え、文字起こしが更新されれば変わりうる。発言の永続IDとしては使わない。
次の3ファイルを同じフォルダへ保存すれば、APIキーなしで試せる。
bun standup-demo.mjs
# Node.js 22以降なら node standup-demo.mjs でも動くこの入力で選ぶ名前は Demo Saki。7発言のうち、完全一致するのは位置0と5の2発言だった。Demo Saki Tanaka、demo saki、末尾に空白がある Demo Saki 、未識別と空欄の話者は入らない。実行結果の一部はこうなる。
{
"selectionStatus": "matched",
"inputCount": 7,
"matchedCount": 2,
"excludedCount": 5,
"selected": [
{ "sourceIndex": 0, "speaker": "Demo Saki", "text": "今日は同期処理の再試行を直します。", "timestamp": 0 },
{ "sourceIndex": 5, "speaker": "Demo Saki", "text": "The retry test is still pending.\nI will check it after standup.", "timestamp": 21.25 }
]
}一致がなければ selectionStatus は no_match、selected は空配列になる。話者名を取り違えていないか確認し、空の結果を「今日の発言はなかった」と自動で記録しない。入力形式が壊れていれば、除外するはずの発言でも処理を止める。全発言を読めたように見せないためだ。
同じ名前で話す2人を、この処理で区別することはできない。公式の応答例には話者の人物IDがない。元の会議でラベルを確認し、同名の混在がないと確認したうえで confirmedUniqueSpeaker: true を渡す。この値は確認済みという宣言で、コードが同名を検出した証拠ではない。区別できない会議は抽出せず、原文を確認する。
6つのテストで、2発言の正解との一致、表記差、原文・入力順の保持、空入力・一致なし、同名を区別できない境界、不正入力、会議IDのURLエスケープを確かめた。これは合成データを選別するコードの検証で、実際の録音で話者を正しく認識できる割合は測っていない。実会議で使う最初の一歩は、許可のある朝礼1回分で、抽出結果と原文の話者を見比べることだ。
AIに渡すのは、要約だけでなく仕事の続き
自分の設計では、議事録を短くして終わりにしない。次の作業の前に、元の会議と日付、決まったこと、未完了の宿題、担当者、元の発言へ戻れる情報をそろえる。これはCirclebackの独自機能の名前ではなく、データを使う側で決める残し方だ。
「来週出せそう」と「来週出すと決めた」は違う。提案を決定事項へ変えたり、担当者のない宿題を会議の主催者へ割り当てたりすると、読みやすい要約でも仕事を間違える。担当者が不明なら未確定のまま残す。朝礼の話者が未識別なら、自分の個人メモへは混ぜない。
過去の会議に出た宿題が、今も未完了とは限らない。外部タスクへ移すなら、その保存先で更新される状態を見てから「まだ終わっていない」と判断する。議事録は決めたときの根拠、タスク管理は現在の進み具合として使う。
Claude Codeには、こう聞ける状態を作りたい。
先週の定例と、そのあとのhuddleで決まった変更を日付順に出して。提案と決定を分け、宿題には確認できる担当者と元の会議を付けて。分からないものは未確定のまま残して。
この形なら、AIの答えに迷ったときに、元の発言を見て自分で判断できる。録音が増えたことより、判断をやり直せることを大事にする。
どこまで確かめた話か
22時のリポジトリ同期と、朝礼の自分の発言を話者名で抜く方法は、tl;dvのころから続けている自分の運用だ。Circlebackでの同期を実会議データで再検証した結果ではない。huddleの参加条件、料金、APIの取得範囲は、上でリンクした公式資料と10月5日に再確認した料金画面を根拠にしている。
ToDoを外部タスクへ渡す処理は、別記事のCircleback Webhook検証で動かした。自分で作った3項目から、未完了は2件、うち担当者確認待ちは1件になり、同じ入力を2回変換したキーは一致した。完了済みの1件を未完了へ戻さず、担当者なしを推測で埋めない結果だ。
入力とコードは試験用デモに置いた。必要なファイルと実行方法は深掘り記事から取れる。ここで再現できるのは変換処理までで、実会議の抽出精度や保存先での二重登録防止を測った数字ではない。
最初の1週間は③と④だけでいい
いま入れるなら、Slack通知とhuddle参加を先につなぐ。対象の会議と送り先を決め、議事録がSlackに流れてくる状態を1週間見る。読まれるか、ToDoが拾われるか、通知が多すぎないかを見てから、API同期や過去会議の移行を足す。
議事録は、人があとで開く記録から、AIが作業の前に読む材料へ変わってきた。Slackで相談し、Claude Codeで手を動かす自分には、そこまでつながるCirclebackがいまの第一候補だ。
導入設定、自社ドライブへのバックアップ、議事録からAIエージェントがタスクを実行するところまで相談したい場合は、LINEで相談する。Circlebackの紹介リンクは、この下のサービス案内に載せている。
よくある質問
- Q. Circlebackを選ぶのは、どんな使い方のときですか?
- Slackのhuddleでも相談があり、議事録とToDoをSlackで読み、Claude Codeから過去の決定を引きたい場合を対象にしています。30日より古い会議まで継続して参照するなら、履歴保持がProを選ぶ判断材料になります。
- Q. 議事録をAIに渡すとき、要約だけで足りますか?
- この運用では、元の会議と日付、決まったこと、未完了の宿題、担当者、元の発言へ戻れる情報をそろえます。話者や担当者を確認できない項目は未確定のまま残し、AIに補完させません。
- Q. CirclebackのProは月払いでも15ドルですか?
- 2026年10月5日の公式表示では、15ドルは年払い時の1ユーザーあたり月額換算です。月払いは18ドル。Businessは年払い換算25ドル、月払い29ドルでした。
- Q. Slack通知をつなぐとhuddleも自動で録れますか?
- 入口が別です。通知はAutomationsから設定し、huddle参加はWorkspaceのSettings → General → Slackで接続して、提供されたメールをSlackへ招待します。DMのhuddleは手動招待が必要です。
- Q. 毎晩22時の同期はCirclebackの標準機能ですか?
- 22時は著者のメモ運用の時刻です。自分のリポジトリへの同期処理とスケジュールは別途用意します。この記事の作成時には実会議データでその同期を再検証していません。