進捗と継続

ピーク・エンドの法則

体験の評価は、全体の平均より、最も強い瞬間と最後の瞬間で決まりやすい。

多くの研究が支持複数の研究やメタ分析で、同じ向きの結果が出ています。

たとえば

待ち時間が長くても、最後の接客が良ければ「良い店だった」と思い出す。

なぜ効くか

冷たい水に手を入れる実験で、60秒の冷水だけの体験より、その後に少しだけぬるくした30秒を足した長い体験のほうを、多くの人がもう一度選んだ。思い出すときの評価では、長さが無視されやすい。

Webでの使い方

申し込み完了の画面を、次に起きることが分かる山場にする。途中で最もつらい箇所(長い入力)を短くし、最後を軽い操作で終える。

逆効果になる条件

最後の演出で、途中の不便や隠れた費用は帳消しにならない。エラーや予期しない料金のような悪い山場が、評価を決めてしまう。

根拠

  1. 冷水の実験で、終わりを少し楽にした長い体験のほうが、短い体験より好まれた。

    Kahneman, D., Fredrickson, B. L., Schreiber, C. A., & Redelmeier, D. A. (1993). When more pain is preferred to less: Adding a better end. Psychological Science, 4(6), 401-405. 資料を開く

  2. 大腸内視鏡の検査で、痛みの記憶は検査の長さより、最も強い痛みと終わりの痛みで説明された。

    Redelmeier, D. A., & Kahneman, D. (1996). Patients’ memories of painful medical treatments. Pain, 66(1), 3-8. 資料を開く

古典とつなぐ

つながりは当サイトの編集上の見立てで、研究の結果ではありません。原文の意味は古典のページで確かめてください。

慎終如始,則無敗事。

終わりを始めと同じように慎めば失敗しない、という一節。体験の評価が終わり方に左右される、という知見と重なる。

老子(道徳経) 第64章:始まりと仕上げ →

この理論を使うパターン

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