岩井コスモ証券:管理機能の設定不備を突いた不正アクセスと相場操縦目的の不正取引

iwai-cosmo-tradeworks-2026 · 公表 2026-10-16

岩井コスモ証券の委託先トレードワークスの管理機能の設定不備を突き、第三者が不正アクセスを行いました。7口座で不正発注が発生し、うち5口座で売買が成立。不正取引は12銘柄計約125万株で、多くが品薄株であったため相場操縦目的と推測されています。4,975人の顧客情報が閲覧可能でしたが、取引暗証番号は含まれず、不正約定は同日中に元に戻され、顧客の金銭負担はありません。

実装の脆弱性

確認範囲: 侵害を確認

侵入経路と確認できたこと

  • 公表で確認

    トレードワークスが提供するシステムの一部の管理機能の設定上の不備を突いて、第三者が不正アクセスをしました。10月14日に不正アクセスを検知し、速やかにアクセスを遮断しました。

    [s1][s2]管理機能の設定上の不備を突いて
  • 公表で確認

    4,975人の氏名・メールアドレス等が閲覧可能でしたが、取引暗証番号は含まれていません。7口座で不正発注が発生し、5口座で売買が成立しました。不正取引は12銘柄計約125万株で、多くが品薄株でした。

    [s1][s2][s3]4,975名 / 7口座 / 12銘柄計約125万株
  • 公表で確認

    対象顧客に10月14日に個別連絡を行い、すでに取引前の状態に戻す措置を完了しており、顧客の負担は生じていません。

    [s2]取引前の状態に戻す措置を完了

時系列

  1. 午前、社員が顧客以外の誰かが取引を行っていることを覚知。トレードワークスに連絡し、通信機能を遮断。対象顧客に個別連絡し、取引前の状態に復元。 [s2] [s3]

  2. 15〜17日にパスワード等を入力して顧客口座への不正ログインを試みる「ログインチャレンジ」が計730万件以上発生したが、いずれも未遂。 [s3]

  3. 第1報を公表。 [s1]

  4. 第2報を公表。追加調査により漏えい対象が364人増加し4,975人に。 [s2]

  5. 親会社が記者会見を開催。不正取引の規模と相場操縦目的の可能性を説明。 [s3]

公表された対応

  • 公表で確認

    不正アクセスの原因箇所を特定し修正を完了しました。接続元の制限、不正アクセスの検知・遮断の強化、監視体制の拡充を実施しています。

    [s1][s2]恒久的に是正 / 接続元の制限、不正なアクセスの検知・遮断の強化
  • 公表で確認

    トレードワークスはサイバー保険に加入しており、本件への適用を見込んでいます。現時点の損失見込額は約5,000万円です。

    [s1]サイバー保険に加入 / 約 50 百万円

原因・対策の仮説

未評価。この事例には編集者の仮説をまだ追加していません。安全性や原因の確定を示すものではありません。

当時の回避可能性を考える材料

運用・設定を点検

管理機能の接続元制限が不十分で、外部から利用可能な状態でした。関連ルールで管理機能のアクセス制御、認証、ログイン試行の監視を点検します。

編集上の評価。責任や過失の認定ではありません。 [s1]

未解明の点・AIの関与

AIの関与不明

確認した一次資料からは、攻撃者によるAI利用を判断できません。

4,975は閲覧可能だった顧客数、7は不正発注が発生した口座数、5は売買が成立した口座数です。具体的な侵入経路、使用されたCVE、攻撃者の特定情報は未確定です。

情報元

  1. [s1] トレードワークス · 一次情報

    (開示事項の経過)当社が提供するシステムへの不正アクセスに関するお知らせ ↗

    公開 2026-10-23 · 確認 2026-11-02

  2. [s2] 岩井コスモ証券 · 一次情報

    外部委託先への不正アクセスに伴うお客様情報の漏洩について(第2報) ↗

    公開 2026-10-20 · 確認 2026-11-02

  3. [s3] 読売新聞 · 二次情報

    岩井コスモ証券のシステムにサイバー攻撃、不正取引の規模は12銘柄で125万株 ↗

    公開 2026-10-23 · 確認 2026-11-02